梅乃宿とは
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梅乃宿のパイオニアたち

酒を造るということは、日本の文化を継承するということ。 酒文化の伝道する梅乃宿のポリシーをご紹介します。

SEASON 01

新しい酒文化を創造する蔵へ

vol.8 99%の失敗の中に可能性がある。

03

製造統括部 商品開発部 リキュール係 播野 真平

あらごし梅酒が大ブレイクした平成18年に、大学卒業と同時に梅乃宿に入社しました。入社後日本酒の製造を学んだ後、リキュールの開発を担当しています。

開発担当者として取り組む「新しい酒文化の創造」とは、可能性を信じて日々を積み重ねていくこと。もともと梅乃宿は斬新なアイディアを豊富に持つ会社なのですが、アイディアを形にするのは簡単ではなく、試作品が商品になる可能性は1%前後です。でも、自分が大切にしたいのは、言い方を代えれば失敗とも呼べる残りの99%。失敗は無駄ではなく、必ず他の取り組みで生きてくる。99%の失敗の中に、可能性の種が潜んでいるのです。その種の芽を出すために、コツコツと努力するのが開発の仕事。一つ失敗をするたびに、次は予測を超える味をつくり出してやろうと、モチベーションを上げています。

以前、全国で販売されている日本酒400〜500種を自分で購入し、飲み比べたことがあります。この経験によって、自分なりに日本酒の分類ができたのですが、梅乃宿はどのカテゴリーにも属さない独自の味と旨みを持っていることがわかりました。日本酒の多様化が進むなかで、これだけ独自の味が際立つ日本酒も珍しい。根強いファンの方々が、梅乃宿の日本酒を長く愛してくれる理由を見つけることができました。

リキュールの開発は、料理人が創作料理をつくる感覚に似ています。日本酒をベースに、どのような素材を使って、どう料理するか。考えるだけでワクワクしてきますよね。国によって酒類の販売にかかわる諸税や販売時の規制が異なるため、海外向けの開発を国内と一緒に考えることはできませんが、今後は対象となる国の文化や食も考慮しながら、海外用リキュールの開発も進めていきたいと思っています。特に蒸留酒が好んで飲まれるアメリカなどで、梅乃宿のリキュールを浸透させることができたら嬉しいです。

開発は技術も感性も必要な仕事。インプットがないとアウトプットはできないと考え、自分磨きの時間も大切にしています。