
「梅乃宿のプロフェッショナル」のコーナーでは、梅乃宿酒造で働く“プロフェッショナル”なスタッフの仕事にまつわるこだわりや思いをご紹介します。
梅乃宿酒造のリキュール製造を担当している製造部製造課の今中さんにインタビューしました。
普段どのようなお仕事をしていますか?
製造課の中には醸造チーム(主に日本酒製造)と生産チーム(主にリキュールなどの製造)に分かれており、私は生産チームでリキュールなどの製造全般に関わる業務を担当しています。
例えば、「梅乃宿あらごし」シリーズは、1日に1万リットル以上製造することもある為、製造工程上のミスやトラブルを起こさず、また、お客様に安心して召し上がっていただける品質の商品をつくらなければいけません。そのため、製造工程をわかりやすくまとめた「作業工程リスト」や瓶詰計画に基づく「作業計画」に問題がないか確認をし、ミスなく、より良い製品づくりができるよう、チーム内で情報の共有やブラッシュアップをしています。
リキュールの製造で特に気を付けていることは何ですか?
1日あたりの製造量が多く、ちょっとした確認不足が大きな損害に繋がってしまうため、作業計画に問題がないかの確認は特に気を付けています。
梅乃宿酒造のリキュールは、多種多様な製造方法があり、製品によって出来上がりまでにかかる日数も異なります。例えば「梅乃宿あらごしれもん」や「赤ポン」では自社製の浸漬酒を原料に使用しており、浸漬酒の製造だけで数日~2週間かかるため、その日数を考慮して作業計画を組まなくてはいけません。
また、「梅乃宿あらごし梅酒」は漬け込み後の梅の実を原料に使用していますが、「梅乃宿の梅酒」などのように果肉を必要としない梅酒と「梅乃宿あらごし梅酒」のように果肉が必要な梅酒があるため、年間に仕込む数量や回数、あらごし梅酒の原料である漬け梅の在庫数などを定期的にシミュレーションしながら仕込む量を調整しなければなりません。そうしないと、梅酒原酒の在庫過多または漬け込み後の梅不足となり、バランスが取れなくなってしまいます。 このように、綿密なシミュレーションや確実な作業計画への落とし込みで、確実な製造ができるように気を付けています。
リキュールの製造で大変なことは何ですか?
リキュールは製造量が多いので、ミスなく作らなければ、というプレッシャーを感じながら製造しています。そういった意味で大変と感じることもありますが、責任を持って意識高く製造に取り組んでいるので、日々の積み重ねで次第に自信にもつながっていきますし、「自分たちが梅乃宿酒造を支えている!」という強い思いで仕事に取り組めています。
お客様にどんなワクワクを届けたいですか?
梅乃宿酒造のリキュールは、日本酒よりも間口の広いアルコール飲料だと思っています。もちろん味にも自信を持っていますし、自信があるからこそ多くの方に召し上がっていただきたいと思っています。 また、製造時の衛生管理も徹底していますので、美味しいだけではなく、安心して召し上がっていただける商品づくりに、引き続きこれからも取り組んでいきたいです。