梅乃宿とは
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梅乃宿のパイオニアたち

酒を造るということは、日本の文化を継承するということ。 酒文化の伝道する梅乃宿のポリシーをご紹介します。

SEASON 03

梅乃宿を支える女性たち

Vol.2 お客さまに梅乃宿の魅力を伝える百貨店営業として。

大串 真理子

営業統括部 大串 真理子

以前は株式会社サンリオで、百貨店を担当していました。入社したのが2000年ということもあり、世間はサンリオブーム。注目度が高い企業で、人に重きを置いた販売のノウハウをしっかりと身につけることができました。しかし、充実した毎日を過ごす一方で、酒造業界で働きたいという夢を忘れることができず、2006(平成18)年に転職を決意。梅乃宿の東京営業所の中途採用枠に応募しました。選考過程で奈良本社を訪れ、当時の社長(現会長)にもお会いしたのですが、その時の社長のお話は今でも心に残っています。梅乃宿の伝統と革新、日本酒造りにかける想いなどがしっかりと伝わり、私が働きたいと思っていたのはこんな会社だったんだと確認することができました。

現在は、百貨店営業を担当し、日本全国の百貨店を渡り歩いています。私の仕事は、お酒売り場で期間限定の催事に参加し、梅乃宿の日本酒を購入してもらうこと。1年が53週であるのに対し、百貨店では年間70前後の催事が催されるため、1年中どこかの百貨店の売り場に立っていることになります。何年もこの仕事を続けていることで、次回も来てくださいと言われることが増え、催事のたびにやりがいを感じています。

催事の際は、実際に消費者の皆さまと接するため、嬉しいご意見も厳しいご意見もいただきます。一口飲んで「うわあ、おいしい」と言ってくださる方もいれば、「西の酒は口に合わない」と言われる方もいらっしゃいます。お褒めの言葉はもちろん嬉しいのですが、厳しいご意見もありがたいと思っており、蔵にフィードバックすることを忘れません。

現場に立つことで、梅乃宿はリキュールを造る蔵というイメージが強いことも肌で感じます。しかし、お客さまに梅乃宿の日本酒の魅力をわかってほしいと考えているため、売り場に足を運んでくださるお客さまにはできるだけ声をかけ、商品の説明だけでなく、蔵の紹介や蔵でしか聞けない造りの話なども織り交ぜた会話を心がけています。私自身が梅乃宿の日本酒のファンであることで、お客さまが興味を持ってくださるリアルな会話ができるのだと思っています。

何年間も百貨店営業を担当してきたことで、ところが変わっても消費者の購買までのプロセスは変わらないということもわかってきました。お客さまが求めているものを提案し、購買に結びつけていただくためには鋭い洞察力が必要。経験を積みながらこの洞察力をさらに磨くように努力しています。また、催事のたびに前年の売り上げを越えるという目標を立て、説明の内容がマンネリにならないように気を配っています。この目標を年間を通じて達成していることも、私の小さな自慢です。

女性の立場で全国を回るのは大変ではないかという意見もありますし、実際、催事の現場に立っているのは男性がほとんどです。しかし、バイタリティも気づきもあり、きめ細やかな配慮もできる女性の方が、この仕事には向いているかもしれません。重い物を運ぶ時、力仕事が必要な時は、周りの方々に助けていただくこともありますが。

梅乃宿は、男性、女性と言う垣根を越えて、社員が伸び伸びと働ける蔵。会社には、提案したアイデアを採用し、行動させてくれる器の大きさがあります。この仕事の魅力は、催事のたびに大きな達成感があること。そして、お客さまとの距離が近いこと。今後は海外展開でも知名度が上がり、梅乃宿の名前がグローバル・スタンダードになることを願ってやみません。