UMENOYADO GINができるまで〈後編〉-蒸留の科学-

2025.01.08

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UMENOYADO GINができるまで〈後編〉-蒸留の科学-

 

『梅乃宿の「ここだけの話」』では、梅乃宿酒造の商品にまつわるこだわりや開発秘話をご紹介します。

 

UMENOYADO GINができるまで〈前編〉‐味わいの設計‐の記事はこちら

蒸留の科学

物質はそれぞれ沸点(沸騰する温度)が異なります。例えば、水の沸点は100℃ですがエタノールの沸点は約78℃のため、蒸留の温度により回収することのできる液体の成分や香りが異なるのです。

ジンは、使用するボタニカルを全て混ぜて蒸留させる製法でつくられるのが一般的ですが、その方法ではUMENOYADO GINとして回収したい香りを十分に回収することができませんでした。そこでUMENOYADO GINでは、使用する5種のボタニカル(ゆず、れもん、りんご、ジュニパーベリー、コリアンダーシード)と日本酒を、特性ごとに3つのカテゴリーに分けて蒸留し、ブレンドすることで、ボタニカルそれぞれの香味が活きたジンに仕上げました。

UMENOYADO GINの特徴

UMENOYADO GINはこれまでのジンにはない風味の多層性とリッチネスで梅乃宿酒造らしさのある優雅な味わいを表現しています。

香りの構造として、

 

トップノート(グラスを近づけ最初に感じる香り):柑橘の香り際立つ フレッシュで鮮烈

ミドルノート(口に含んだときの香り):りんごの甘さとジュニパーのスパイシーさの複合

ベースノート(飲み込んだ後に鼻腔から抜ける香り):日本酒の甘さと余韻

 

上記のように感じられるよう構成することにより、個性的であるもののバランスの良い風味が感じられるのです。

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